親が倒れた。退院はできるけれど、前のようには暮らせない。「介護が始まる」と突然言われて、何から手をつければいいのかわからない——このページは、そんな方のための案内図です。
やることは、実はシンプルです。①相談する → ②介護保険を申請する → ③在宅か施設かを考える → ④お金の制度を確認する。この順番で動けば大丈夫。ひとつずつ、行き先の記事と一緒に案内します。
ステップ1:地域包括支援センターに相談する(無料)
最初の行き先は病院でも施設でもなく、「地域包括支援センター」です。市区町村が設置している高齢者の総合相談窓口で、介護保険の申請方法、使えるサービス、地域のケアマネジャーの紹介まで、無料で相談できます。
場所は「お住まいの市区町村名+地域包括支援センター」で検索すると出てきます。親が入院中なら、病院の医療ソーシャルワーカー(相談員)に声をかけるのも同じ入り口になります。
ステップ2:介護保険を申請する
介護サービスを1〜3割の自己負担で使うには、要介護認定が必要です。申請から認定までは1ヶ月ほどかかるので、「必要になってから」ではなく「必要になりそうな時点」で申請するのが正解です。
申請の流れ・訪問調査で聞かれること・注意点は、この記事にまとめています。
ステップ3:在宅か施設かを考える
認定を待つ間に、「家で介護を続けるか、施設を探すか」を考え始めます。ここは正解がなく、介護度・家族の状況・本人の希望で決まります。焦って決める必要はありません。在宅サービスを使いながら考えるのが現実的です。
- 在宅で続けたい方へ → 訪問介護とは?サービスの内容と利用の流れ/デイサービスってどんなところ?
- 「そろそろ限界かも」と感じている方へ → 在宅介護の限界サイン——施設を考えるタイミングはいつ?
- 施設を検討し始めた方へ → 老人ホームの種類と違い/特養と老健どっち?
ステップ4:お金の制度を確認する
介護のお金は「申請しないともらえない」制度がほとんどです。高額介護サービス費・住宅改修の補助・おむつ助成・介護休業給付金——知っているかどうかで、年間数万円〜数十万円の差がつきます。
→ 在宅介護で使えるお金まとめ——知らないと損する補助金・助成制度
→ 老人ホームの費用相場——月額いくらかかる?(施設を検討する方向け)
よくある「最初のつまずき」
- 家族だけで頑張りすぎる → 共倒れがいちばん怖い。最初から専門職を頼ってください
- 介護保険の申請が遅れる → 認定まで約1ヶ月。迷ったら先に申請
- 本人に何も相談しない → あとで「聞いてない」とこじれます。できる範囲で本人の希望を聞きながら
まとめ
- ① 地域包括支援センター(または病院の相談員)に相談する
- ② 介護保険を申請する(認定まで約1ヶ月かかるので早めに)
- ③ 在宅か施設か、サービスを使いながら考える
- ④ 使えるお金の制度を確認する
全部を一度にやる必要はありません。今日はステップ1の「相談先を調べる」だけでも、確実に前に進んでいます。ひとつずつ、いきましょう。